KPTとは?振り返りフレームワークのやり方・テンプレート・具体例をわかりやすく解説

KPTとは?振り返りフレームワークのやり方・テンプレート・具体例をわかりやすく解説

仕事やプロジェクトをこなすだけで、振り返りができていない。そんな状況は、多くのビジネスパーソンが抱える悩みです。しかし、振り返りをしないままでは、同じ失敗を繰り返してしまいます。そこで活用したいのが「KPT」というフレームワークです。

KPTは、シンプルな3つの視点で振り返りを行う手法です。つまり、特別な知識がなくても、今日からすぐに実践できます。本記事では、KPTとは何か、具体的なやり方・具体例・テンプレートをわかりやすく解説します。

KPTとは

KPTとは

KPTとは、仕事やプロジェクトの振り返りに使うフレームワークです。「Keep(続けること)」「Problem(改善すること)」「Try(新たに挑戦すること)」の3要素の頭文字をとっています。もともとはアジャイル開発の現場で使われていた手法ですが、現在はビジネス全般に幅広く活用されています。

Keep・Problem・Tryの3要素

KPTの3要素を具体的に説明します。

Keep(継続すること)は、うまくいっている取り組みや、今後も続けるべき行動を書き出す項目です。たとえば、「朝会で進捗を共有する習慣が定着した」「顧客へのレスポンスが早くなった」などが該当します。

Problem(改善すること)は、課題や問題点を洗い出す項目です。たとえば、「タスクの優先順位が曖昧で対応が遅れた」「メンバー間の情報共有が不足している」などが挙げられます。特に、感情的な批判にならないよう、事実ベースで書くことが重要です。

Try(挑戦すること)は、Keepを強化したり、Problemを解決するために、次の期間に試みる具体的なアクションを書く項目です。たとえば、「毎週金曜日に15分の振り返りミーティングを設ける」「タスク管理ツールで優先度を可視化する」などが具体的なTryになります。

KPTの目的と活用シーン

KPTの目的は、継続的な改善サイクルを回すことです。一度だけ振り返りをしても効果は限定的です。そのため、定期的にKPTを繰り返すことで、チームや個人のパフォーマンスが着実に向上します。

活用シーンは多岐にわたります。具体的には、プロジェクトの週次レビュー、スプリント振り返り(アジャイル開発)、個人の業務改善、チームの月次ミーティングなどで活用できます。また、個人の日報や週報と組み合わせて使うと、毎日の小さな改善を積み重ねることができます。

KPTのメリット

KPTを取り入れることで、チームや個人にさまざまなメリットがあります。

課題をすぐに見つけられる

KPTは、シンプルな3つの軸で振り返りを構造化します。そのため、何が問題なのかを素早く整理できます。また、KeepとProblemを並べて見ることで、うまくいっていることとそうでないことの対比が明確になります。その結果、改善すべきポイントが一目でわかります。

チームのコミュニケーションが活性化する

KPTは、チーム全員で行うと特に効果的です。各メンバーがKeepとProblemを書き出すことで、普段の業務では気づけない視点が共有されます。さらに、ポジティブな「Keep」から始めることで、発言しやすい雰囲気が生まれます。その結果、心理的安全性が高まり、率直な意見交換が促進されます。

KPT コミュニケーション活性化

継続的な改善サイクルが生まれる

KPTの最大の特徴は、「Try」を設定して次のアクションにつなげる点です。つまり、振り返りが「反省会」で終わらず、具体的な行動改善に結びつきます。そのため、定期的にKPTを繰り返すことで、PDCAサイクルを自然と回すことができます。

KPTの進め方【4ステップ】

KPTの進め方4ステップ

KPTを実施する際は、以下の4つのステップで進めます。

ステップ1:フォーマットを準備する

まず、KPT用のフォーマットを用意します。具体的には、ホワイトボードや付箋、またはデジタルツール(スプレッドシートや専用ツールなど)を使います。フォーマットは、Keep・Problem・Tryの3つのエリアに分けたシンプルなもので十分です。所要時間は30〜60分が目安です。参加人数は3〜10人程度が理想的ですが、個人でも実施できます。

ステップ2:KeepとProblemを洗い出す

次に、各メンバーが個別にKeepとProblemを書き出します。この際、できるだけ具体的に書くことが重要です。たとえば、「コミュニケーションが悪い」ではなく、「週次ミーティングで進捗の共有が不十分だった」のように、事実ベースで書きます。また、まずは批判を控えて、思いつくままに書き出すことを優先します。

ステップ3:KeepとProblemを深掘りする

書き出したKeepとProblemを全員で共有し、議論します。しかし、この段階では批判や評価を避けることが大切です。なぜなら、安心して発言できる環境を作ることが、KPTの成否を左右するからです。特に、Problemについては「なぜその問題が起きたのか」を掘り下げることで、本質的な課題が見えてきます。

ステップ4:Tryを具体化して実行する

最後に、KeepとProblemをもとに、次の期間で試みる「Try」を具体的に決めます。ここで重要なのは、「具体的・実行可能なアクション」にすることです。たとえば、「コミュニケーションを改善する」ではなく、「毎朝10分のスタンドアップミーティングを導入する」のように、誰が・いつ・何をするかを明確にします。決定したTryは、次回のKPTでKeepになったかProblemになったかを必ず確認します。

KPTの具体例

実際にKPTを使うとどのようになるか、具体例を紹介します。

営業チームでの活用例

ある営業チームが月次のKPTを実施した例です。

Keep:顧客へのフォローアップメールを48時間以内に送る習慣が定着した。また、商談前の事前リサーチが成約率向上に貢献している。

Problem:新規開拓の件数が目標の70%にとどまった。さらに、提案資料の作成に時間がかかりすぎている。

Try:提案資料のテンプレートを作成し、作成時間を半減させる。加えて、週2件の新規アポイント取得を目標として個人KPIに設定する。

個人の業務改善への活用例

個人でも、日常業務の振り返りにKPTを使うことができます。たとえば、毎週金曜日に15分でKPTを書き出す習慣を作るだけで、業務の質が変わります。

Keep:タスクを朝イチでリスト化する習慣が続いている。その結果、やり忘れが減った。

Problem:メールの返信に時間を取られ、集中作業の時間が確保できていない。

Try:午前中はメールチェックをせず、集中作業の時間を2時間確保する。

KPTを成功させるポイント

KPTを導入しても、うまくいかないケースがあります。そこで、成功させるための重要なポイントを3つ紹介します。

発言しやすい環境(心理的安全性)を整える

KPTで最も重要なのは、誰もが率直に意見を出せる雰囲気を作ることです。特に、Problemを書き出す際に「批判される」と感じると、本当の課題が出てきません。したがって、ファシリテーターや上位職位の人が「失敗を責めない」というルールを明確に示すことが大切です。

ファシリテーターを置く

チームでKPTを行う場合は、進行役(ファシリテーター)を設けることを推奨します。なぜなら、議論が一方向に偏ったり、特定のメンバーだけが発言したりするリスクがあるからです。ファシリテーターは、全員が発言できるよう促す役割を担います。また、時間管理も担当することで、KPTが終わらない事態を防げます。

定期的に繰り返す

KPTは1回やっただけでは効果が薄いです。むしろ、週次・月次で定期的に繰り返すことで、改善の積み重ねが生まれます。また、前回のTryが実行できたかどうかを確認する習慣をつけることが重要です。継続することで、チームや個人の成長が目に見えてわかるようになります。

日報×KPTで毎日の振り返りをもっと効率よく

KPTは週次や月次だけでなく、毎日の日報と組み合わせることでさらに効果を発揮します。実際に、日報を書きながらその日の「Keep(よかったこと)」「Problem(課題)」「Try(明日試すこと)」を記録する習慣を持つビジネスパーソンも増えています。

しかし、日報の記入自体が負担になっているという声も多いです。そこで役立つのが、日報AIポチです。日報AIポチは、AIが日報の下書きを自動生成してくれるツールです。そのため、書く手間を大幅に削減しながら、毎日の振り返り習慣を続けることができます。

また、日報のテンプレートを活用することで、KPTの視点を日報に組み込んだフォーマットをすぐに使い始めることができます。まずは無料で試してみてください。

まとめ

KPTは、Keep・Problem・Tryの3つの視点で振り返りを行うシンプルなフレームワークです。特別なスキルは不要で、今すぐ実践できます。

KPTを活用するポイントをまとめると、次のとおりです。まず、KeepとProblemを事実ベースで具体的に書き出す。次に、Tryはできるだけシンプルなアクションにする。そして、定期的に繰り返し、前回のTryを振り返ることが重要です。

さらに、日報にKPTの視点を取り入れることで、毎日の小さな改善を積み重ねることができます。日報の記入が負担になっているなら、日報AIポチをぜひ活用してみてください。AIが日報作成をサポートし、振り返りの習慣化をお手伝いします。

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