日報を残業で書いている人が38%|調査でわかった日報の実態

日報を残業で書いている人が38%|調査でわかった日報の実態

日報は業務の一部のはずです。しかし、本当に業務時間内に終わっているでしょうか。

当社が2026年に実施した「日報に関する実態調査」では、38%の人が業務時間外に日報を書いているという結果が出ました。さらに、13%はサービス残業として日報を作成しています。

この記事では、調査結果をもとに日報の実態をお伝えします。

 

調査概要

項目 内容
調査名 日報に関する実態調査
調査対象 日報を書いている全国のビジネスパーソン
有効回答数 100名
調査時期 2026年5月
調査方法 インターネット調査
調査主体 セブンセンスマーケティング株式会社

 

38%が業務時間外に日報を書いている

「日報を書く時間帯はどれにあたりますか?」という質問に対して、以下の結果が得られました。

日報を書く時間帯 割合
業務時間内に書いている 55%
残業時間に書いている(残業代が出る) 25%
残業時間に書いている(サービス残業) 13%
時間帯はまちまち 7%

 

業務時間内に日報を書けている人は55%にとどまりました。残りの約38%は、残業時間に日報を書いています。

特に注目すべきは、13%がサービス残業として日報を作成しているという点です。日報は会社の業務として指示されているにもかかわらず、その作成時間が適切に労務管理されていないケースがあることを示しています。

日報は業務の一部です。にもかかわらず、業務時間内に収まっていない現実がある。これは、社員の負担という観点だけでなく、労務リスクの観点からも見過ごせない問題です。

日報を業務時間内に終わらせるための工夫については「日報は時間の無駄?無駄と感じる原因と今日からできる解決策」で解説しています。

 

AIを日報に使いたい人は88%

同調査では、「日報の作成や管理にAIを活用することについてどう思いますか?」という質問も行いました。

AIの活用意向 割合
積極的に使いたい 42%
便利なら使いたい 46%
少し抵抗がある 8%
使いたくない 4%

 

「積極的に使いたい」と「便利なら使いたい」を合わせると、88%がAIの活用に前向きという結果でした。「使いたくない」と回答した人はわずか4%です。

さらに、「日報のどの部分にAIを使いたいですか?」という質問(複数回答)では、次の結果が得られました。

AIを使いたい部分(複数回答) 割合
振り返り・気づきの補助 70%
業務内容の記録・まとめ 57%
上司のフィードバックコメント生成 23%
どの部分でも使いたくない 6%

 

最も多かったのは「振り返り・気づきの補助」で70%。次いで「業務内容の記録・まとめ」が57%でした。

つまり、多くの人が「自分で全部考えて書く」のではなく、「AIに補助してもらいながら書きたい」と感じているということです。AIに丸投げしたいのではなく、書く負担を減らしたい。この点は非常に重要です。

AIで日報を効率化する具体的な方法については「日報をAIで効率化する4つの方法」で解説しています。

 

日報の残業コストを試算してみた

37%が業務時間外に日報を書いている。このデータを、コストに換算するとどうなるでしょうか。

日報の作成時間を1日10分、月の稼働日数を20日と仮定して、1人あたりの年間コストを試算しました。

前提条件

項目 数値
日報作成時間 10分/日
月間稼働日数 20日
給与ベース時給 2,200円
実質コスト時給(社会保険・諸経費含む) 3,300円
残業割増率 1.25倍

 

1人あたりの年間コスト

定時内に書く場合 残業で書く場合
年間の作成時間 40時間 40時間
時給(実質コスト) 3,300円 4,125円(1.25倍)
年間コスト 132,000円/人 165,000円/人

定時内に書いている場合でも、1人あたり年間約13万円のコストがかかっています。残業で書いている場合は、割増賃金が発生するため約17万円に膨らみます。

10人のチームなら年間130万〜170万円、100人の組織なら年間1,300万〜1,700万円が日報作成に費やされている計算です。

これは「日報そのものが無駄」という話ではありません。日報には業務の可視化やコミュニケーションの促進といった重要な役割があります。問題は、「人が思い出して手書きする」という作成方法に年間これだけのコストがかかっていることです。

調査から見える「日報の本質的な課題」

今回の調査から見えてきたのは、次のような構造です。

日報を書く時間が業務時間内に収まっていない。しかし、日報をやめるわけにはいかない。そしてAIに期待している人は88%。

つまり、多くのビジネスパーソンが「日報は必要だと思っている。でも書き方を変えたい」と感じているのです。

特にAIを使いたい部分として「振り返り・気づきの補助」が最多だったことは示唆的です。日報で最も負担を感じているのは「何を書くか考える」作業であり、その手前にある「今日何をしたか思い出す」作業に多くの時間を取られているということです。

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