日報の所感の書き方|例文でわかる「感想」で終わらせないポイント

日報の所感の書き方|例文でわかる「感想」で終わらせないポイント

「日報の所感に何を書けばいいかわからない」「部下の日報の所感の内容が薄い」と悩んでいませんか。

実際に、所感の欄に「勉強になりました」「頑張ります」と書いて提出している方は多いです。しかし、それは上司の求める日報ではありません。

この記事では、まず具体的な例文から紹介します。さらに、所感と感想の違い、評価される書き方のコツまで解説します。

 

【場面別】日報の所感 例文(NG例・OK例つき)

早速、場面別にNG例とOK例を比較してみましょう。具体的に何がダメで、何が良いのかが一目でわかります。

目標を達成できた日の所感

✗ NG例:今日は目標を達成できました。よかったです。

✓ OK例:提案資料4件作成を完了(達成率150%)。A社にはコスト比較資料が効果的で、先方から「社内検討に回す」と回答を得た。来週はB社にも同じアプローチを試す予定。

NG例は「よかった」という感想で終わっています。一方、OK例は数字で成果を示し、成功の要因を分析し、次のアクションまで書いています。

目標未達だった日の所感

✗ NG例:目標に届きませんでした。明日は頑張ります。

✓ OK例:提案資料2件作成で目標に1件未達。午後の臨時会議が2時間入り、作成時間を確保できなかった。明日は午前中に集中して3件を目指す。また、会議の事前資料を前日に準備することで、会議時間の短縮を提案したい。

こちらの「頑張ります」も個人の感想です。OK例のように未達の原因を特定し、具体的な改善策まで提示しましょう。

研修・セミナー後の所感

✗ NG例:とても勉強になりました。今後の業務に活かしたいと思います。

✓ OK例:情報セキュリティ研修を受講。パスワードの使い回しリスクについて、実際の漏洩事例をもとに解説があり、危機感を持った。自分のPC環境を確認したところ、2つのサービスで同一パスワードを使用していたため、研修直後に変更済み。来週の朝会でチーム内にも共有し、全員のパスワード見直しを促す。

どんな部分が「勉強になった」のか。もう1歩思考を踏み込んでみましょう。

ルーティン業務だけの日の所感

✗ NG例:特に変わったことはありませんでした。

✓ OK例:定常業務を予定通り完了。請求書処理のチェック手順を見直したところ、ダブルチェックの順序を変えるだけで確認時間を約10分短縮できた。来週からチーム内に共有し、全員の作業効率化を図りたい。

ルーティン業務では「何もなかった」と書きたいですよね。しかし、OK例はルーティンの中にも改善の種を見つけています。差が付きにくい業務こそ、所感の書き方で評価が変わります。

なお、日報のネタ探しに困ったときの対処法は「もう日報のネタ切れだよ!書くことが見つからないを解消する12の視点」で詳しく解説しています。

 

そもそも所感とは?

以上、OK例とNG例で所感の書き方を見てきましたが、そもそも所感とは何でしょうか。言葉の意味としては、ある事柄に接して心に感じたことに、自分の意見や考えを加えたものです。単に「感じたこと」を述べるのは感想です。そうではなく、「なぜそう感じたのか」「次にどうするか」まで踏み込んだものが所感です。

似た言葉に考察と所見があります。考察は、事実をもとに論理的に分析・推論すること。所感よりも客観性が求められます。所見は専門的な立場からの見解を指します。あなたの上司が日報に求めるのは「所感」です。客観的な事実に自分なりの気づきとアクションを添えるレベルで十分です。

所感の書き方4ステップ

例文と言葉の定義を確認したところで、実際に手をつけはじめられるようにステップに分けて理解を深めましょう。

ステップ1:事実・結果を整理する

まず、その日に何をして、どんな結果だったかを整理します。たとえば「提案資料4件作成を完了(達成率150%)」のように、できるだけ数字で表現しましょう。

ステップ2:自分の意見・気づきを加える

その結果に対して自分はどう感じますか。なぜそうなったと思っていますか。例文では「コスト比較資料が効果的」のような分析です。

ステップ3:課題・改善点を挙げる

うまくいかなかったことや改善すべき点があれば、隠さずに書きましょう。鮮度が大事です。「午後の臨時会議で作成時間を確保できなかった」のように、原因を特定することが重要です。

ステップ4:次のアクションを書く

最後に、明日以降に何をするかを具体的に書きます。「明日は午前中に集中して3件を目指す」のように、数字と期限を入れるとさらに良い所感になります。

 

所感がうまく書けない本当の原因

書く手順が頭に入り「なるほど、こう書けばいいのか」と理解できたのではないでしょうか。

しかし、実際に日報を書こうとすると、なかなかうまくいかないものです。なぜか時間がかかってしまい、結局「特にありません」という薄い内容で提出してしまう。

その原因は、ステップ1の「事実・結果を整理する」がそもそも難しいからです。

日報を書くのは、大体が一日の終わりです。定時ごろ、あるいは残業に差し掛かる時間帯。疲れもピークで「早く帰りたい」という気持ちもある。

そんな状態で「今日何をしたっけ?」と一日を振り返って整理するのは、正直しんどいです。朝の出来事はもう記憶が曖昧で、昼に何をしていたかも思い出せない。

その結果、所感が「特にありませんでした」や「明日頑張ります」で終わってしまうのです。

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まとめ

この記事では、日報の所感の書き方を例文付きで解説しました。

所感は「感想」ではありません。事実に対する気づき・分析・次のアクションを添えたものが所感です。

書き方に迷ったら、4ステップ(事実の整理→意見を加える→課題を挙げる→次のアクション)に沿ってみてください。

本記事が日報作成の一助になれば幸いです。

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